かぜのこ幼稚園 園長加藤タミ インタビュー
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 群れ遊びで鬼ごっこをすることが多いですよね。鬼ごっこの中でも特にどろけいが多いのはなぜですか?




 公園に行った日は、一日の始まりにどろけいをやらないと、子どもたちが怒るんですよ(笑)。
朝、気分が上がらないまま幼稚園に来る子もいれば、朝からすごく元気いっぱいに来る子もいるんですけど、どろけいすることによって全員が同じような元気をもらえるんです。
鬼になっている人もおっかけられる人も、その時間はみんな必死になれるんです。
短い時間で一瞬にして血流が良くなってあったかくなれるし、一瞬にして高揚感っていうのが得ることができるんです。
子どもたちは血の循環が良くなって元気になりたいから、どろけいが好きなんだと思います。
どろけいは何の技術もいらない単純な遊びですが、優れた遊びですね。



 毎月1回のお誕生会では、かまどを使ってお赤飯やおみそ汁を作っていますが、なぜかまどを使うのですか?




 古代の昔から、人間は火に対して、本能的に精神が落ち着くってことがあると思うんです。
学問的にはわかりませんけどね。
火を見ることによって、どの人にも持っている生きることへの意欲が、呼び覚まされると思うんです。
心が病んだ人がたき火を見ると、気が落ち着くらしいですね。
ようちえんでは、どの子にも同じ経験をさせたいので、マッチで火をつける事からやらせています。
みんなやりたがるんですよ。
もちろん、最初は怖がる子は泣きながらやってますが、何回もやれば慣れてくるんです。
今みたいにスイッチ一つで火をすぐに起こせる時代でも、人間が生きることへの欠かせない食べることは、火と共にあると思うんです。
だから、人間の原始のころから培ってきた生の営みの基本的なところを、体験させることが大切だと思うんです。
私たちは人間だから現代に合ったことよりも、人間として生きる力を子どもたちにつけることが、すごく基本的に大事だと思いますね。



 なぜポニースクールに子どもたちを連れて行こうと思ったのですか?




 障がい者乗馬というものがあって、障がい者が馬に乗ると体が温かくなって、乗っている時だけ動かなかったところが動くようになったりするんです。
障がい者の乗馬は、主にヨーロッパで認められているですけどね。
それなら健常児にも効果はあるだろうと、私は思ったんです。
健常児にもいろいろな子がいて、元気な子もいれば、心がふさいでいる子もいるし、運動が嫌いな人も、いろいろな子がいるんです。


 ポニースクールに行って、子どもたちに変化は見られましたか?



 ポニースクールに行くと、動きたくない子っているんです。
30人いても、そのうちの何人かは、やることだけやって遊ばない子がいるんですね、それが悩みの種ですが・・・
でもポニーに乗った後、お昼を食べてどろけいするんですけどね、その子達も凄い活発に走り回って、他の子どもたちと遊ぶようになるんです。
馬に乗ると、こうも違うんだなぁと思いましたね。



 ポニースクールでは、馬に乗るだけではなく、馬房掃除や馬のブラシがけをしてますよね?それはなぜですか?




 葛飾ポニースクールのメニューなんです。
そういうことをさせたいという葛飾ポニースクールのポリシーなんです。
私は、馬そのものも生き物だから、その馬たちに少しでも何かしてあげるのは当然だと思いますね。


 かぜのこまつりでは手作りが多いですが、なぜ手作りにこだわるのですか?




 買ってきたものを入れると、商業主義に流れちゃうんですよね。
今の子どもたちには、よくない要素が多いと思います。
商業主義というのは、子どものためではなくて、とにかく儲けのためにあるものですからね。
子どもを儲けの対象にはしてほしくないです。
かぜのこまつりでは、あまりテレビの影響を受けないものとか、商業主義に流れないものにしています。
そこを出店の基準にしています。
作ったものの中には愛情は入っていますよね。
子どもたちは意識はしてないけど、心の中のどこかに感じていると思いますよ。



 年長さんには筑波山は険しい山だと思いますが、、、どうなんでしょうか?




 年長さんにも登れる山だと思うので・・・。
かぜのこの運動量でしたら、筑波山は全然ハードルは高くはないです。
以前、山登りをよくする園がありましてね、そこの園長先生が「かぜのこ幼稚園の保育内容でしたら、高尾山は軽く登れますよ」とおっしゃったです。
ほんとに行けるのかなぁと思って、公園でどろけいをしたり、江戸川で土手登り競争をしたんです。
他には江戸川遠足を始めました。
江戸川遠足は、山登りをする体力づくりのためだったんです。
そしたら、江戸川遠足があまりにもきつくて、高尾山は楽だったんです。
な〜んだ、山登りってこんなに楽なのかって思いましたね(笑) ※以前は高尾山に登っていました。


 OBやOGが学校の休みの日にようちえんに来ますよね。なぜ受け入れるのですか?




 勝手に来るんですよ。(笑)
来たくてたまらないみたいでね、学校の休みの日は必ず来るんです。
私も、嫁に行った娘が帰ってくるみたいに、すごく嬉しいんですよ。
園児よりも卒園生の方が多い時もありました。
学校の休みに100%来た子もいましてね、その子は学校の先生になりました。
幼稚園を始めた時から、ずっと今も続いているんです。
みんなかぜのこが大好きなんですよ。



 勉強よりも遊びを大切にするのはなぜですか?




 幼年時代ってのは遊ぶ時代ですからね。
人に愛されたり、愛したり、物を触ったり、走ったり・・・五感を養う土台を作る時代なんです。
いっぱい遊んで情操を豊かにしたうえで、知的教育はしていくものなんです。
幼年期に知的教育をすると、感覚が育つ時間が減らされてしまうんですね、もったいないです。
小さい頃から字を教えて貰ったり、英語ができる子がいるんですが、やっぱり友達と遊ぶのがすごく下手です。
でも、そんな子も異年齢保育の中にいると、3年目にようやく友達と遊べるようになってくるんです。
文字というのは、ただの記号ですよね。
それよりも自分の心の中に表現したいものが、沢山あることが一番大事です。
英語ができてもコミュニケーションができない人がいますよね、そういう人は人と仲良くできる能力が少ないから、英語ができてもしゃべれないんですよ。
逆に英語ができなくても人と接することが好きな人は、何らかの方法で人と仲良くなるんです。
だから、文字や記号を幼年期に覚えるのは、何の意味もないんです。
文字ってのは、ある程度の年齢になれば、すぐに覚えられるんです。
この人に何を伝えたいか、どうやったら友達と仲良くできるかが大切なんですね。


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